こんにちは。
タイトルがもう北の国からみたいになってますが、北国からお届けします。
宇里は2016年の6月からスタートしました。
アスレチックを作り始めたきっかけは、我が家のウリにアスレチックを買ってあげたくてネットで探し回ったけれど、無い。あっても某メーカーさんの、んん?ってのだけ。
それならば自分で作ってしまおうと思ったのです。
当時、アスレチックを作っていらしたのは、私が知っている限りではおひとりでした。
鳥の玩具を作っている作家さんは数人しかいらっしゃらなくて、今みたいにあちこちから取り寄せるなんてことは無かったように思います。
特にアスレチックという分野では、まったくマイナーな玩具で、何度も「それで遊ぶの?」
「うちの子は遊ばないから」
本当に何度も何度も言われました。
いやもう、まず、遊んでみてください。遊ばなかったら、返品してもいいですからって言ってました。
当時はまずアスレチックという玩具があるということを知ってもらう、遊んでもらう、認知してもらう、それだけに精一杯でした。
単なる回顧ではなく、言いたいこともたくさんあるので最後までお付き合いいただければ幸いです。
初期の作品は、こちらです。
お客様からいただいたお写真。
当時はこのサイズがメインで、オーダーで小さめのサイズも作っていました。
カデナがまだ雛っぴのころ。
このへんは、2016年に製作したものです。
2016年後半になると、壁掛けアスレチックというのが出てきます。
これは、うちの子達が壁に無理矢理止まろうとするので、なにかないかなと思いついたアスレチックです。
たぶんきっと、壁掛けのアスレチックは私が初めてじゃないのかな。
どなたかいらっしゃたらごめんなさい。
とにかく部屋の一部として、違和感なく遊べる場所として意識していました。
そして日本の住宅事情で、アスレチックの置き場所がないというお声も沢山いただいていましたから、どこでも遊び場にできる壁掛けというのは、当時爆発的に売れました。
これは我が家の壁掛けアスレチックに、他の玩具を取り付けたもの。
アレンジもしやすく、自由度が高かったです。
卓上と壁掛けを繋いだりしてね、遊びの空間を作るのがとても楽しいんです。
小さめのサイズのアスレチックも人気でした。
ウリとキズナ。
ヒカリ、おそるおそる。
2017年になると、小物も作り始めます。
なんと、「いらっしゃい棒」は2017年からあるんですね(笑)
「輪っかのおもちゃ」これも大人気でしたが、ウッドビーズが日本製から中国製に変わり、申し訳ないんだけど品質が爆下がりしたので作るのを辞めました。
懐かしの滑り台。
なんとまだお使いいただいていると聞き感無量です。
鳥用じゃないけど、クリスマスツリーとか
壁掛けのフォトフレーム
これはですね
扉を開けたら写真を入れれるようになっていて、大事な写真が焼けないようにと思って作ったものです。
これはいまでも作りたいと思うんですが、鳥さんて洗濯ハンガー好きですよね。
だったら作ってしまえと、360度回転する止まり木で作ったものです。
これは重宝しましたね。
寝かしつけに使ってました(笑)
木製のバードテントもうちの子達は好きでしたね。
2018年の終わりから、2019年にかけて、
「アスレチックは欲しいけど、うちの子は足が悪くて遊べないし止まり木もなかなか止まれない」
というお声を多々いただくようになりました。
遊べないですね、で終わるにはあまりに無慈悲。
そこで、介護が必要な鳥さんでも遊べるアスレチックをオーダーで製作を始めました。
低い動線で、今でもやってますけど止まり木に綿紐を巻いて滑りにくくしています。
ブランコが好きだけど乗れないという鳥さんには、いかだのブランコをお付けしました。
登れたね♪
ハンデキャップがある鳥さん向けの止まり木。
私が思っていた以上にハンデキャップのある鳥さんが多く、そして遊びを諦めていた飼い主さんがとても多かったです。
遊べました、この子が遊べるなんて、そんなお電話やメールも沢山いただき、胸が熱くなったことを覚えています。
ハンデキャップがある子、介護中の子、看取りのための用品、なんでも作りました。
それは今でも変わらないスタンスで、常時オーダーをいただいています。
今でこそ介護用品を作家さんが作る、というのは当たり前になっていますが、当時はメーカーさんが作ってるのを買うだけでした。
いい時代になったなと感無量です。
と、ここまで2019年ですが、このあと私は交通事故に遭って製作ができない期間がありました。
そのへんはまた。
こんな感じに変化しましたね。
ここまで懐かしいとか回顧するとかじゃなくて
いまは本当に多くの作家さんたちが玩具を製作されています。
溢れかえっています。
ただひたすらに鳥のアスレチックがあることを広めたい認知してもらいたいと思っていた私の願いは叶いました。
私のことを先駆者だと言ってくださる方もいます。
しかし、私と同じ時期に製作していらった方も数人いらっしゃいます。
そして溢れかえる玩具に嫌気がさし、辞めていった方々もいます。
今、玩具を製作されている作家さんに言いたい。
その道は玩具が当たり前に無かった時代に、作家さんたちが切り開いてきた道です。
己が築き上げたという驕りは持つなかれ。
自分が先に作っただとか、真似されただとか、そんなくだらない論争をする前に
今自分が製作販売できているのは誰のお陰なのかよくよく考えて鳥界を充実させるために邁進してほしいと思います。
ドロン
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